約束の丘

 

 
(第八巻 216頁)
 
 
(鬱蒼と生い茂る
Welkenraedt
(ウェルケンラード)の森
その向こうに
約束の丘がある
 
瞬いた刹那
その闇の中に
灼きつく風景
彼は
生涯忘れえぬ
夕陽を見た…)
 
  
「何があろうと
僕は必ず
君の元へ
帰って来るよ…」
 
「…えぇ
信じてるわ
愛してるもの
忘れないで
Albers
(アルヴェール)」
 
{その日の
空の色
哀しい程
に朱く
若い二人は
甘い永遠(とわ)を
丘に誓った…}

{離れても
二人を
結びつける
朱石の
首飾りを
かけ誓った…}
 
 
(時が語り手を
欠いたとしても
物語は
紡がれ
続けるだろう
白鴉が
羽ばたいて
往く途…
斜陽の空に
何を求めて…